関係者の皆様
2025年8月5日
株式会社ナンセイスチール
代表取締役 稻福 誠
当社書類送検報道、ならびに盗品買取り防止策について
本年7月16日、当社相模原工場の中国人従業員2人が、同工場に持ち込まれた金属類(電線ケーブル)が盗品であることを知りながら、それら金属類を有償で買い取ったとして、盗品等有償譲受と組織的犯罪処罰法の容疑で神奈川県警に逮捕されるという事態が発生し、さらに本日、当社が組織的犯罪処罰法の容疑で書類送検されるという報道がありました。ひきつづき皆様には多大なるご心配をおかけし、誠に申し訳ございません。
報道によれば、当社が複数の県警から1000件以上の盗品買い取りに関する問い合わせを受けていたことをもって、法人として盗品買い取りを黙認していたとされております。当社といたしましては、捜査当局の多数の要請に応じ、犯人逮捕のために誠心誠意協力してまいりましたところ、その姿勢が、結果として捜査当局によるかかる解釈につながったことについて、誠に遺憾であり、深い無念を禁じ得ません。
当社は、従業員が盗品を譲り受けていることを知りながら、黙認していたような事実は、断じてありませんことを、ここに改めて表明いたします。さらに、報道された1000件以上の問い合わせ、盗品の時価約203万円という数字は、当社の認識と大きくかけ離れており、裏付け調査を行わず情報を流す報道機関の姿勢に、厳重に抗議いたします。
一方で、当社といたしましては、今後、盗品買取りによる犯罪収益の実現防止に一層貢献するため、以下の2点の施策を実施してまいりますことをご報告いたします。
1.お客様の本人確認
既に千葉県においては「千葉県特定金属類取扱業の規制に関する条例」に則り、特定金属類の買受の際に、取引の相手方に身分証明書の掲示を求めるなど、確実な本人確認を実施しております。
これを、本件の神奈川県をはじめ全国の店舗に適用するとともに、特定金属類の範囲については、捜査当局からの要請が多い品目については、範囲を拡大し、本人確認を求めてまいります。
2.警察への通報
警察からの品触れなど同条例に規定の条件に該当する場合のほか、身分証明書の掲示の拒むなどの不審人物については、警察に通報いたします。通報の条件については、所轄警察署のご意見を伺い、対応してまいります。
今後さらに事実関係が判明した段階で、あらためて皆様にはご報告致す所存でおりますので、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
以上